あなたはJREポイントを上手に使えていますか?
もしSuicaの残高にチャージしているという方は今すぐやめましょう。
Suicaへのチャージは1ポイントあたり1円なので価値が上がりません。
JREポイントはSuicaチャージよりももっと価値を上げて使う方法がたくさんあります。
結論を最初に申し上げると、
- 踊り子やあずさ、成田エクスプレスなどの特急を利用するとかなりお得
- 新幹線は新幹線 YEARのキャンペーンでかなり安いJREポイントで乗れるのでこれもかなりオススメ
- 在来線の長距離利用ならグリーン車に交換するのも一つの手
- 使いみちがなければ、JALカードSuicaでJALマイルに交換
このようになります。
JREポイントは使い方によって価値が大きく変わるポイントです。
ぜひとも自分にとって最も価値のある交換先を見つけて使ってみてください!
JREポイントの交換先
JREポイントの交換先として何が思いつくでしょうか?
Suica残高へのチャージ、Suicaのペンギングッズ(笑)など思いつくかと思いますが、
まずは代表的な交換先をまとめていきます。
主なJREポイントの交換先は以下の通りです。
- Suicaの残高にチャージ
- Suicaグリーン券に交換
- えきねっとでJREポイント特典チケットに交換
- 駅ビルで1ポイント=1円で利用
- JREポイントのサイトで商品券などオリジナルグッズなどに交換
全てご存じでしたか?知らない交換先もあったのではないでしょうか?
この交換先を意識することで、JREポイントを最大限活用することができるようになります。
これらの交換先にはJREポイントの価値を高くして使えるものもありますが、逆にほとんど価値のない使い方になってしまう選択肢もあります。
ぜひともこの記事を読んでJREポイントの有用な使い方をマスターしてください。
それでは、有用な交換先から順番に解説していきます。
最もお得:えきねっとでJREポイント特典チケットに交換
最もJREポイントを価値を上げて利用できる方法はえきねっとで利用することです。
えきねっとはJR東日本が提供している特急や新幹線の予約サイトで、東北新幹線などをお得に予約することができるサイトです。
このえきねっとでは、JREポイントを利用して特急や新幹線に交換できるJREポイント特典チケットというサービスがあります。
この特典チケットを利用すると、現金で支払うよりも少ないポイントで在来線特急の特急券や新幹線の乗車券に交換することができます。
在来線特急と新幹線でそれぞれ仕組みが異なりますのでそれぞれ解説します。
在来線特急→踊り子やあずさなどがSuicaだけで乗れるように
特急に乗るときはSuicaなどで支払える運賃に加えて、別に特急券が必要になります。
在来線の特急で使えるJREポイント特典チケットはこのうち特急券の部分を利用することができます。
この特急券がJREポイントだとかなりお得に利用できるんです。
特急券をJREポイントで交換して確保すればあとはいつもの電車に乗るのと同じようにSuicaをタッチして特急に乗ることができます。
代表的な特急としては、甲府や松本方面に向かう特急あずさや、熱海方面に向かう特急踊り子、成田空港と都心を結ぶ特急成田エクスプレスなどがあります。
こちらの表をご覧ください。
これはJREポイントで特急券を予約するポイント数と現金(クレジットカードなどで支払う)ときの価格の比較になります。
見てもらうとわかるように、すべての区間でJREポイントのほうが現金で払う特急料金よりも少なくなっています。
特急と書いているのは特急あずさや特急踊り子などの通常の特急であり、成田エクスプレスは別に書いています。
実は成田エクスプレスだけは通常の特急と異なり特急券の料金が少し高く設定されているのですが、実はJREポイントで利用する場合、成田エクスプレスと通常の特急で利用ポイント数がおなじになっているのです。
それなら成田エクスプレスで特典チケットを使ったほうがお得ですよね?
その中でも特に高くなっているのが、成田エクスプレスを利用したときの100kmまでの区間を利用した場合です。
1ポイントあたり2円以上の価値になって使えていることがわかると思います。
これを考えるとSuicaにチャージして使うのがどれだけもったいないかおわかりいただけるのではないでしょうか?
100kmまでの区間であれば、例えば東京から成田空港なども対象になり利用を考えたことがある方も多いでしょう。
ただし、仮に成田エクスプレス以外の特急を利用したとしても1ポイントの価値は1円を超えるのでかなりお得です。
私はこの特典チケットを利用して特急あずさで長野旅行をしてきました。
週末パスというきっぷと組み合わせてかなりお得に行くことができるので参考にしてみてください!
新幹線→区間によるがまあまあお得 今年は新幹線YEARでさらにお得倍増
実はJREポイントを使って新幹線に乗ることもできてしまうんですね。
ここで乗ることができる路線はJR東日本が運営している路線で、東北、秋田、山形、上越、北陸(東京ー上越妙高)新幹線で利用することが可能です。
東海道新幹線はJR東海、新青森から新函館北斗間は北海道新幹線でJR北海道が、北陸新幹線の上越妙高から金沢間はJR西日本が運営しているため今回の特典チケットの対象外区間となりますので注意が必要です。
これらの対象外区間に乗り入れる場合、JREポイント特典チケットに加えて、他社に乗り入れた区間の乗車券と新幹線特急券の両方が必要となります。
先程の在来線特急では特急券のみが特典チケットの対象でしたが、
新幹線では乗車券、新幹線特急券の両方が特典チケットの対象になります。
必要なJREポイントの一覧が以下のようになります。
こちらの表は、東北新幹線における東京から東北各都市の間で必要なJREポイントと通常運賃を比較したものになります。
いずれにしてもJREポイントの使用量のほうが少ないことがわかると思います。
成田エクスプレスほどのお得さはありませんが、通常運賃を払うよりはJREポイントで乗るほうがお得ですね。
仮にこの表の中で最もJREポイントの価値が低い東京ー福島間であったとしても通常運賃との差額は1,000円を超えます。
JREポイントが価値が高くなる理由がおわかりいただけるでしょう。
さらに、2022年は様々な新幹線が周年を迎えることを記念して新幹線YEARというイベントが開催されており、JREポイントをもっとお得に使用することができます。
先程の区間について、新幹線YEARが適用された場合の必要ポイント数で計算した場合、以下のようになります。
ご覧のように、JREポイントの1ポイントあたりの価値は2円以上にまで跳ね上がります。
これは航空会社のマイルを特典航空券に交換したとき並みにお得になります。
利用期間は限られますが、今年だけの一大イベントなのでぜひともJREポイントを貯めて新幹線に乗ってみてはいかがでしょうか?
2022年12月開始予定 どこかにビューーン!を使う
2022年7月、JREポイントを使った新たなサービスが発表されました。
それがどこかにビューーン!です。
これを人に伝えるときになんと言えばいいかわかりません。
名前はなんとも言えないですが、そのサービス内容はかなり面白いものになっています。
通常は片道の新幹線のチケットが8,000ポイントや12,000ポイント必要になるのに対して、
このどこかにビューーン!では目的地がランダムになる代わりに往復6,000ポイントで利用できるようになります。
新青森、盛岡などが当たれば通常24,220ポイント必要なのが6,000ポイントになるので1ポイント4円になりかなりお得です。
目的地はJALどこかにマイルと同じように4つの選択肢から1つが選ばれるという仕組みです。
4つの選択肢は自分で何回も抽選することができますが、その中の1つはランダムで決定されます。
このサービス非常に面白いんですが、注意すべきなのが東京から150km以上離れたJR東日本管轄のすべての新幹線駅が対象になるということです。
そのため、JALどこかにマイルと比べて言っちゃ悪いですがハズレが多いです。
JALのどこかにマイルは自分にとってハズレでも空港が目的地なのでなにもない場所にはまず当たりません。
空港から都心まではなにかしらアクセスがあることがほとんどですし、なによりも空港の場所がわかりやすいのでハズレを除外するのが簡単です。
ただ、新幹線駅の場合、なにもない駅に当たる可能性がそれなりに高いです。
具体例でいうと、安中榛名、ガーラ湯沢などです。
安中榛名はキャンプ場、ガーラ湯沢はスキー場に行くには便利ですが、それ以外にはかなり不便です。
雫石(秋田新幹線)、大石田(山形新幹線)、浦佐(上越新幹線)の駅は近くに大手のレンタカーもありません。
人によってはこんなところ行きたくないという駅も様々あるでしょう。
これらの選択肢を4つの中から外せば問題ないんですが、ヤバい駅を知らない人が安易に手を出すと失敗する可能性が高いです。
降りた駅でレンタカーを借りるのであればどこの駅になっても問題ないと思いますが、わりと旅行上級者向けのサービスだと私は思います。
意外とお得:Suicaグリーン券
首都圏に住んでいる方であれば、普通列車に緑の四つ葉のクローバーのマークがついたひときわ目立つ車両を見たことがあるでしょう。
それが普通列車のグリーン車です。
ほとんどの首都圏の電車はロングシートと呼ばれる、より多くのお客を乗せるために窓側に一列の座席しかついていません。
それに対してグリーン車であれば特急列車さながらの座席に座って移動することができます。
このグリーン車ですが、JREポイントでそれなりにお得に利用することが可能です。
意外とグリーン車の料金は高くて、平日だと距離が短くても780円もします。
しかしもしJREポイントを利用した場合、いつでも一律600ポイントで利用することができます。
平日であれば安くても780円なのでかなりお得ですよね。
こちらがJREポイントと普通に払った場合の比較になります。
休日に短距離を利用する場合以外はすべてJREポイントのほうが少なくなっています。
普通列車グリーン車は南北かなり大きな範囲で展開していて、南は熱海、北は宇都宮や高崎方面までグリーン車が利用できるため、ちょっとしたお出かけをするのにグリーン車はかなり使えます。
私自身、グリーン車を利用してつい先日宇都宮まで快適に移動することができました。
ただし、もし50km圏内で利用する場合は普通列車グリーン車を利用するよりも特急の指定席を利用したほうがポイントが少なくすみます。
例えば東京から横浜までであれば、普通列車グリーン車を600ポイントで交換するよりも特急踊り子を使うほうが特急の指定席なので確実に座れますし快適です。
100km以上利用するときや気分転換で快適な座席に乗りたいという場合はおすすめです!
使わないほうがいい:Suicaチャージ、駅ビルで利用
これからはJREポイントを使うべきでない場面について紹介していきます。
かなり使っている人が多いと考えられるのがSuicaチャージや駅ビルで利用する方法です。
この場合JREポイント1ポイントが1円の価値になります。
たしかに1ポイント1円で使えるのは悪くはないですが、今までに紹介した特典チケットやグリーン車に使う方法であれば1ポイント1円以上の価値を持つためあまりおすすめではありません。
ポイントというのは発行している会社が好き勝手に価値をいじれるものなので、より使ってほしいサービスに対してはよりお得なポイント数で提供するはずです。
すなわち、JR東日本はSuicaのチャージにJREポイントを使うよりも、特急や新幹線で利用するためにポイントを使ってほしいのです。
確かにSuicaはJR東日本で利用するならば利益になりますが、もし関係ないお店で利用されれば収益は加盟店からの手数料だけになりますからね。
新幹線を使うのが嫌という人はそうそういないと思いますから、年一回の旅行などにJREポイントを使うほうがよりお得だし、私たちもJR側も得するというわけです。
今までSuicaのチャージなどに使っていたならぜひともやめて特急や新幹線で利用してみてください。
絶対ダメ:JREポイントのサイトでオリジナルグッズなどと交換
JREポイントのサイトを見てみると、ハーゲンダッツやSuicaのペンギングッズなどの商品をポイントで交換できるのがわかると思います。
私としてはこれらの商品には絶対に交換してはダメだと思っています。
ハーゲンダッツなど見るとわかりますが、2個のギフト券で850ポイントもします。
ハーゲンダッツは確かに高級ですが、それでも1個300から400円くらいですよね?
交換しただけで損するわけです。
さらにSuicaのペンギングッズなど謎の商品もありますが、これは完全にネタ枠です。
原価もわかりませんし、Suicaのペンギンを愛してやまない人以外には価値はほとんどありません。
JREポイントをなるべく価値の高い方法で有意義に使いたいという方はこの使い方はやめましょう。
もし使う目的がなかったら→JALカードSuicaでJALマイルに交換
最後に、もし
「特急なんて乗らない、新幹線とか使わないしほとんど飛行機しか使わない」
という方がいたらJALカードSuicaをおすすめします。
JALカードSuicaを保有すれば今まで貯まっていたJREポイントをJALマイルに交換できるようになります。
これはJALカードSuicaで貯めたかどうかは関係なく、今まで自分で貯めたすべてのJREポイントをJALマイルに交換することができます。
交換割合はショッピングマイル・プレミアムという年3,300円のオプションをつけていれば1,500JREポイントを1000JALマイルに交換できるので66%の交換率ということになります。
私としてはとりあえずJREポイントとして貯めておいて、使うときが近づいたらJALマイルに交換して使うという方法がおすすめです。
こうすることでJALマイルの有効期限を気にすることなく温存することができます。
使いみちが見つからないという方は参考にしてみてください。
JREポイントで特急、新幹線に乗れるほどどうやって貯める?
最後に、果たして特急や新幹線に乗れるほどどうやってJREポイントを貯めるのかという話について解説します。
結論を言いますと、ビューカードを使って貯める、ただこれだけです。
駅ビルの商業施設ではJREポイントカードを提示するとポイントが付くことがありますが、そんなものじゃほとんど貯まりません。
ビューカードを使ってSuicaにチャージしてSuicaで生活する、これをすれば必然的にJREポイントは貯まっていきます。
ビューカードはどんな種類のカードを使ってもモバイルSuicaにチャージして利用することで、1.5%相当のJREポイントを獲得することができます。
もし仮に月3万円Suicaを利用したとすれば、月に貯まるJREポイントは450ポイントになります。
これを1年間続ければ、合計で5,400ポイントが貯まるため、 在来線特急の特急券には余裕で交換できますし、新幹線YEAR対象期間であれば東京から仙台までポイントだけで行くこともできるようになります。
航空会社の特典航空券に引けを取らないお得さなのでぜひとも利用してみてください!
また、こちらの記事では、JREポイントをそのまま使うことも、JALマイルとして使うこともできるようになるJALカードSuicaについて解説しています。
さらにJREポイントが価値ある資産にになりますのでぜひご覧ください!
まとめ:JREポイントは使い方で大きく差が出る
今回は、JREポイントをどう使うべきなのかについて解説してきました。
JREポイントはマイルなどと比較して絶対にこうやって使ったほうがいい!という方法論が確立されていないため、使い方を間違えていた人も多いでしょう。
ぜひともJREポイントは旅行にこそ役立ててほしいです。
JREポイントを貯めてよりお得な旅行が楽しめるようになるかもしれないですよ?
それでは今回もありがとうございました。
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