WESTERポイント全線きっぷは本当にお得? これまでのフリーきっぷの価格から考察

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JR西日本

JR西日本がこれまた驚異的にオトクなフリーきっぷを出してきました。

WESTERポイント全線フリーきっぷです。

しかし、このきっぷはオトクとはいえ、万人にオススメできない部分があるのも事実です。

果たして、今回新しく登場したWESTERポイント全線フリーきっぷは今までのフリーきっぷと比べてどうなのか、ここ3、4年ほどのフリーきっぷと比較して解説します。

結論を先に言っておくと、

  • WESTERポイント全額利用は圧倒的に安いが、1,000ポイント利用は高すぎる
  • これまでのフリーきっぷは1日あたり6,000円から10,000円以下くらいが相場だった
  • WESTERポイントがないと今後オトクなきっぷは買えない可能性が高い

となります。

今回の発表で、JR西日本はWESTERポイントがないとやってられないというのが決定づけられたまであります。

今のうちにWESTERポイントを貯めて、今後のキャンペーンに備えたほうが良さそうです。

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これまでの全線フリーきっぷの詳細

まず、これまでに出てきたフリーきっぷをここ5年程度でまとめてみます。

どこでもドアきっぷ

「どこでもドアきっぷ」は、2020年に販売されていた全線乗り放題のきっぷで、2人以上の利用が必須でしたが、そのオトクさは今では想像つかないほどすさまじいものでした。

当時の発売価格、詳細がこちらです。

  • 利用可能エリア:2日用→JR西日本全線、3日用→JR西日本、九州、四国全線
  • 利用可能列車:新幹線・特急列車の自由席、普通車指定席は6回まで
  • 価格
    2日間用:12,000円(土休日)、15,000円(平日)
    3日間用:18,000円(土休日)、20,000円(平日)

土日のほうが安いフリーきっぷというのも今となっては珍しい気がします。

このときはJR西日本全線だと2日で12,000円、1日あたり6,000円という驚愕の価格でした。

指定席は6回までという縛りはありましたが、この時期は今ほど全席指定の特急が多くなかったですから、妥当と言えます。

詳細は以下のリンクから確認できます:

どこでもドアきっぷ詳細

どこでもきっぷ

「どこでもきっぷ」は、2021年に提供されていたJR西日本全線または関西近郊エリアを対象とした乗り放題きっぷです。

どこでもドアきっぷと比べるとずいぶん範囲は狭まってしまいましたが、それでも値段はほぼ据え置きでした。

  • 利用可能エリア:JR西日本全線または関西近郊エリア
  • 利用可能列車:新幹線・特急列車も利用可能(普通車指定席は6回まで)
  • 価格
    2日間用:18,000円(全線)、10,000円(関西近郊エリア)
    3日間用:22,000円(全線)
  • 利用期間:2021年10月15日から2021年12月26日まで

このきっぷもなんやかんやお得度はかなり高いものでした。

2日用だったとしても、全線で1日あたり9,000円

3日用だと1日あたり7,300円ほどと、非常にお手頃です。

詳細は以下のリンクから確認できます:

どこでもきっぷ詳細

西なびグリーンパス

これは50歳以上の方しか申し込めなかったきっぷですが、実は2022年に、クラブオフという会員になっていれば年齢制限無しで利用できたタイミングがありました。

そのため一応比較対象として載せておきます。

  • 利用可能エリア: JR西日本全線
  • 利用可能列車: 新幹線・特急列車の指定席、グリーン車も8回まで利用可能
  • 価格:
    3日間用:30,000円(1人利用) 25,000円(2人以上利用)
    5日間用:35,000円(1人利用) 30,000円(2人以上利用)

なによりグリーン車が8回も使えたのがこのパスの大きな特徴でした。

もし1人で使ったとしても3日用なら1日あたり、10,000円、2人以上で使っていれば約8,300円と意味わからない破格です。

西ナビグリーンパス詳細

2024 最新 「WESTERポイント全線フリーきっぷ」

「WESTERポイント全線フリーきっぷ」は、JR西日本の全線を対象とした乗り放題きっぷで、WESTERポイントを利用して購入することができます。以下にその詳細を示します。

  • 利用可能エリア:JR西日本全線
  • 利用可能列車:新幹線・特急列車の普通車自由席、指定席は3日用は乗り放題、1日用は6回まで
  • 価格
    3日間用:大人9,000ポイント、子供4,500ポイント
    1日間用:大人1,000ポイント+14,000円、子供1,000ポイント+7,000円
  • 発売期間:2024年7月5日~9月11日
  • 利用期間:2024年7月20日~9月13日

こちらが今回新しく登場したWESTERポイント全線フリーきっぷの詳細になります。

まず3日間用についてですが、これは文句のつけようがなく、圧倒的にオトクです。

1日あたり3,000ポイントで、これまでのどこでもドアきっぷの1日9,000円、どこでもきっぷの7,300円と比較しても2倍以上安いです。

次に、1日間用について、これは正直全くオススメできません。

1日しか使えないのに、ポイント分も含めると15,000円

3日用のポイント数と比較するとなんと5倍、ボッタクリです。

そのクセ1,000ポイントは持っていかれます。

指定席6回までは1日しかないので別にいいかもですが、価格設定がおかしいです。

せめて10,000円くらいにできなかったのかなと思います。

詳細は以下のリンクから確認できます:

WESTERポイント全線フリーきっぷ詳細

2024年秋 新しくWESTERポイント北陸新幹線フリーパスが登場

JR西日本が新しく、北陸新幹線の一部路線限定のフリーパスを出してきました。

3,000ポイントで3日間北陸新幹線の敦賀-糸魚川が乗り放題になるパスです。

全線フリーと比較すると範囲はかなり狭いですが、そのかわり、3,000ポイントとかなりお手頃に使えます。

  • 利用可能エリア:北陸新幹線 敦賀-糸魚川
  • 利用可能列車:新幹線の普通車自由席、指定席は6回まで
  • 価格
    3日間:大人3,000ポイント、子供1,500ポイント もしくは
        大人300ポイント+9,000円 子供 300ポイント+4,500円
  • 発売期間:2024年9月1日~12月24日
  • 利用期間:2024年10月1日~12月26日

指定席は6回までと制限がありますが、このパスで利用できる区間はかがやきを除いて自由席の車両が多いし、利用率もさほど高くないのでこの回数はそこまで問題になりません。

全線フリーきっぷと同じように、現金を使って取れるものもあります。

一部ポイントであれば、

300ポイント + 9,000円 で同じパスが使えます。

全線フリーきっぷの一部ポイントと比較するとまだ現金でとっても悪くはない水準な気がします。

ちなみに、300ポイントであればJ-WESTカードを紹介リンクから作れば翌月末には貯まりますよ。

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フリーきっぷ全比較

今回紹介したフリーきっぷすべてを比較したものを載せておきます。

乗り放題きっぷ 発売年 期間 料金 1日あたりコスト
どこでもドアきっぷ
西日本エリア
2020 2日 12,000〜15,000円 6,000〜7,500円
どこでもきっぷ 西日本全体 2021 2日 or 3日 2日 18,000円
3日 22,000円
7,300〜9,000円
西なびグリーンパス 2022 3日 or 5日 3日 25,000〜30,000円
5日 30,000〜35,000円
6,000〜10,000円
WESTERポイント全線フリーきっぷ1日用 2024 1日 1,000 pt + 14,000円 1,000 pt + 14,000円
WESTERポイント全線フリーきっぷ3日用 2024 3日 9,000 pt 3,000 pt

これを見たら一目瞭然ですが、1日用の全線フリーきっぷはあまりにも高すぎます。

もし2024年に搭乗した全線フリーきっぷを使いたいなら、正直3日用一択とも言えます。

逆に言うと、1ポイント=1円で考えれば、全線フリーきっぷの3日用のものは圧倒的にコスパが高いと言えます。

一番安かったときで1日あたり6,000円なので、それと比較しても半額の安さで使えます。

WESTERポイントの貯める難しさと引き換えにとんでもないオトクが実現しています。

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WESTERポイントを貯めるには

今回新しく登場したWESTERポイント全線フリーきっぷを使うには、WESTERポイントが9,000必要という大きな壁が立ちはだかります。

WESTERポイントを9,000貯めるのは正直相当難しいです。

その中でもどうにか9,000ポイントを貯めるには、

  • J-WESTカードの入会キャンペーン
  • 東海道・山陽新幹線に乗る
  • デジタルパスを使った裏技
  • ビックポイントやタイムズポイントから交換

などの方法を取るといいでしょう。

J-WESTカードは紹介リンクからの作成で+1,000ポイントつくので、9,000ポイントにぐっと近づきます。

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ポイントを貯める方法の詳細はこちらでもまとめています。

WESTERポイントが急ぎでほしい!劇的に増やす方法まとめ
最近WESTERポイントを使ったオトクなきっぷの勢いが止まりません。1,000ポイントを利用したサイコロきっぷ、9,000ポイント...

まとめ:3日用はとんでもなくオトク、1日用はやめとけ

今回は、これまでのフリーきっぷの金額や内容から、WESTERポイント全線フリーきっぷのコスパを考えてみました。

結論をまとめると、

  • 9,000ポイント全額利用はびっくりするくらいオトク
  • 1日用はコスパ悪すぎ
  • 今後はJR西日本をオトクに使うにはWESTERポイントが必須になりそう

となります。

サイコロきっぷと今回のWESTERポイント全線フリーきっぷ、立て続けにJR西日本がWESTERポイント必須のお得なきっぷを出してきています。

今後お得に使うにはWESTERポイントが少なからず必要になってきそうです。

今回利用しないにしても、J-WESTカードを作るなど、WESTERポイントを増やすための工夫をしていかないと、今後オトクな旅行をするのは難しくなりそうですね。

それでは今回もありがとうございました。

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