ついにJAL 新ステイタスが発表です。
今回の改定は、これからJALのステイタスがほしいと考えていた方には衝撃的な内容になっています。
最初に本記事の概要です。
- これまで1年間の搭乗実績だけでJGCを獲得できていたが、その条件はなくなりこれからは長期的に乗り続けないと取得できない
- 既存のJGCは新制度の最低ラインのThree StarでJGCが維持できる
- 既存JGCは言わば勝ち組 来年以降修行して取ろうとしていた人は負け組
- CLUB-Aカードを持っていればJGCまで到達せずともサクララウンジに入れるようになる
となります。
私も含め、1年でちょっとお金出して優遇を受けてやろうというようなやつを排除するのが今回の新JGC制度です。
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JAL Life Statusプログラムについて
これまでJGC Life Mileageという、JALにありえないくらい乗ってる人が称号もらえるみたいなプログラムがあったんですが、
それを通常のJGC会員の入会基準にまで広げているのが今回のJAL Life Statusプログラムです。
2023年以前のプログラム↓
2024年以降の JAL Life Statusプログラム↓
JAL Life Statusでは、Life Statusポイントを貯めることでランクが上がっていきます。
具体的には、
- 250ポイント以上で JMB elite
- 500ポイント以上で JMB elite plus
- 1,500ポイント以上で JGC Three Star (ここからJGC)
- 3,000ポイント以上で JGC Four Star
- 6,000ポイント以上で JGC Five Star
- 12,000ポイント以上で JGC Six Star
となります。
これまでと同じJGC会員になるには最低でもThree Starまで上げる必要があります。
この条件、明らかに2023年以前のJGC入会基準より厳しいものになっています。
Life Status ポイントの貯め方
Life Status ポイント 貯めなければいけない数値だけで見るとかなり小さく感じますがそんな簡単なことはありません。
Life Status ポイントがたまるサービスは以下のとおりです。
項目 | 基準 | Life Status ポイント | 貯まるまで |
---|---|---|---|
JAL国内線 | 1回 | 5ポイント | |
JAL国際線 | 区間マイル1,000ごと | 5ポイント | |
JALカード | 2,000マイル | 5ポイント | ショッピングマイル・プレミアム加入で20万 未加入なら40万決済 |
JAL Pay | 500マイル | 1ポイント | 10万円 JAL Payで決済 |
JAL Mall | 100マイル | 1ポイント | 税込み1.1万円 買う |
JAL Wellness & Travel | 1ヶ月登録 | 1ポイント | |
JALでんき | 1マイル以上 | 毎月最大1ポイント | |
JAL機内販売 | 100マイル | 1ポイント | 10,000円決済 |
ジャルパック | 1回 | 国内1ポイント 海外3ポイント | |
JAL ふるさと納税 | 5万円 | 1ポイント | |
JAL Pay 両替 | 300マイル | 1ポイント | 約4.3万円の両替 |
JAL ABC | 200マイル | 1ポイント | JALカード会員なら荷物宅配往復1回 |
JAL住宅ローン | 融資 | 20ポイント |
すごく極端な話ですが、
- 国内線だけで貯めようとすると累計300回以上
- 国際線ならアメリカやヨーロッパに累計50〜60回
- JALカードだけで貯めようとしたら6千万決済
このいずれかを達成すればいいことになります。
2023年までのJGC達成条件は、
- 1年で国内線 50回以上
- 1年で初回5,000FOPを除き、45,000FOP貯める
のいずれかでよかったのと比べるとあまりにも過酷すぎます。
ただしこれからは通算の搭乗実績でJGCに入れるようになるため、10年とかの長いスパンで考えればこれまでの基準より取りやすいと言えます。
JGC 新制度で既存会員はどうなるか
既存のJGC会員は新しい制度で、JGC Three Starのサービスを使えるようになりました。
もしこれまでLife Status ポイントが1,500にならないほどしか乗っていなくても、1,500を超えるように調整が入っています。
私自身、JGC修行以外でほぼ有償の搭乗をしていなかったため、とんでもない調整が入っていました。
JGC Three Starは、oneworldサファイアステイタスが与えられるのは前提として、
- ご予約・ご搭乗時の優先サービス
- ラウンジサービス
- 受託手荷物無料許容量のご優待
- プライオリティバッゲージサービス
- ご搭乗ボーナスマイル
- バッゲージタッグプレゼント
- モバイル通信データの無料提供
- タクシーご利用時の割引
- 限定イベントへのご招待(抽選)
- JALパックツアー割引クーポン
これがサービス内容で、公式QAでこれまでのサービスと基本かわりません。
さらに、今後はモバイル通信データの無料提供など新しいサービスも増えているので改善とも言えるかもしれません。
新しいサービスの詳細については4月から発表されるようです。
2024年以降JGCを目指すには
今後JGCを目指すには、最低でも1,500Life Status ポイントを貯めなければいけません。
これまでのFLY ONステイタスでサファイアまであげればJGCになれるという条件は適用されません。
このLife Statusポイントを貯めるには、
- 国内線で貯めようとすると累計300回以上
- 国際線ならアメリカやヨーロッパに累計50〜60回
- JALカードだけで貯めようとしたら、今後6千万決済 年200万で30年 年400万で15年
を達成しなければいけません。
当然のことながら1年で達成というのは無理な話ですので、実質的にJGC修行という単語は消滅します。
逆に言うと、これによって恩恵を受けるのは、
- サファイアに到達しないけど月1くらい出張がある人
- 海外に在住して日本にたまに帰る人(JALカード作れるかはわかりません)
これらの方はJALを積極的に使えば5年や10年でJGCを達成できることになります。
旅行はほぼ特典航空券で、出張にはほぼいかない方にはJGCを新たに取得することはほぼ不可能になります。
この点だけを切り抜けば、私みたいなマイル貯めまくってマイルだけで旅行している陸マイラーには大改悪ですが、一般的な出張族の方には改良ということになりますね。
ただ、逆に言うと、月に1回程度出張がある方であれば、
- 出張で年に120 Life Status ポイント
- 年に200万円程度JALカードを使う → 50 Life Status ポイント
という使い方をすれば年間で170ポイント貯まることになりますので、10年かからず9年程度続ければ達成できます。
もし陸マイラーでJGCを取りたいなら2023年がラストチャンスだったと言えましょう。
JGCになる前の特典
今回の変更で、JGCに到達する前でもランクを上げて特典を享受できるようになりました。
具体的には、
- JMB elite(250Life Status ポイント)で国内線サクララウンジ年2回
- JMB elite plus(500Life Status ポイント)で国内線サクララウンジ年6回
と、JGC以外でもサクララウンジに入れるチャンスが増えます。
これまでJGC以外でラウンジに入れるのは、
- JALカード CLUB ESTで年間5回
- FLY ON ステイタスのクリスタルで羽田空港ラウンジクーポン
のいずれかでしたが、新制度のおかげで毎年ラウンジに入れる権利を得られるようになりました。
ただしこの権利を得るには、
JALカード CLUB-A以上を持つ
必要があります。
もし持っていない方はJALカード CLUB-Aを持っときましょう。
まだJALカードを作ったことない方はモッピーから作るとかなりポイントもらえるのでおすすめです。
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JALの真の狙い
今回の大胆なJGC変更 JAL側の真の狙いとして、もちろん
- JGC会員がこれまでに増えすぎた
- 今後の加入者を絞る
というのもあるとは思いますが、私はそれ以上に、
- JALカードCLUB-Aの加入者の大幅増
を狙っているものだと考えます。
JALカードには通常カードとゴールドカードの間に、少し年会費が高いCLUB-Aカードというものがあるんですが、
このカード JGC会員じゃないとマジで要らない子だったんです。
CLUB-Aの通常カードより優れた特典として、
- 毎年の初回搭乗マイルが1,000マイル増える
- 搭乗でもらえるマイルが15%増える
これだけで年会費が普通カードより8,800円も上がっており、全然作るメリットがありませんでした。
なぜこんなカードが存在していたのかというと、これJGC会員になるために最低限必要なカードだったんですね。
JGCの条件を達成して維持するには、普通カードではダメでCLUB-AやCLUB-Aゴールドが必要でした。
最も年会費安くJGCを維持できるカードがCLUB-Aだったというわけです。
今回のJALの新制度発表はこのCLUB-Aの会員をJGC以外で増加させることが真の目的であるといえそうです。
なぜなら、
- JMB elite、JMB elite plusの恩恵はCLUB-A以上で受けられる
からです。
おそらくこれまでの搭乗実績でJMB elite以上の条件を達成している方はそれなりに多いんだと思います。
JMB eliteであれば、
- 国内線 50回以上
- 国際線 アメリカorヨーロッパ10回程度
で達成できるため、年に数回出張のある方なら達成している方もいるでしょう。
しかしそのよう年に数回出張がある方はこれまでのJGCの条件は達成できず、普通カードを持っているという会員が多いはずです。
それらの会員がJMB eliteでサクララウンジに入れるならと、CLUB-Aに変更すれば8,800円年会費を多くとれます。
さらにもっと高みを目指そうとJALカードでLife Statusポイントを上げようとすると、JALカードの収益もさらに上がります。
JALカードは日本でも屈指の取扱高を持つカードですので、それをさらに伸ばそうと考えているのでしょう。
このように、JALは今後、
- 飛行機
- クレジットカード
- ECサイト
- その他JALサービス
このように人生のあらゆる選択をJALに捧げてくれるような人をJGCに招待するよと方針を大きく変えた形になります。
まとめ:出張族には改良 陸マイラーには改悪
JGCの新制度についてまとめました。
結論をまとめると、
- 定期的な出張があるなら10年とかでJGCが取れるようになり改良
- マイルでしかJALに乗らない陸マイラーには改悪
- ただし現JGC会員はサービス継続され改悪なし
となります。
今後は飛行機だけではなくクレジットカード、銀行、ECサイトなどなんでもJAL使ってね といういわゆるJAL経済圏を作り出そうとしているのを感じます。
新しい制度も文句ばっか言わず活用していきたいところです。
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それでは今回もありがとうございました。
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