[必要マイル増]JAL国内線いつでも特典航空券で予約すべきか?eJALポイントと比較してみた

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JALマイル使い方

2021年11月以降にJALで国内線特典航空券を予約したときに、明らかな異変を感じるかもしれません。

「必要なマイルがとんでもなく高い便がある」

特に年末年始や夏休み等の需要が多くなるシーズンで見られることが増えるでしょう。

この原因は今回発表されたいつでも特典航空券という新しい制度です。

名前だけ聞くといつでも取れて安心みたいな雰囲気を感じますが、そんなに甘いものではありません。

今回の話を結論から言うと、

  • いつでも特典航空券は現金で買える航空券をめっちゃ高いマイルで引き換えることができるサービス
  • マイルの設定が高すぎるので現金より特化したメリットが小さい
  • マイルとして使うより、1.5倍でeJALポイントに交換したほうがお得
  • 高すぎるマイル設定はダイヤモンド会員との差別化の可能性が高い

このようになりますので要注意です。

残念ながらこの制度は名目上存在させるだけという可能性のほうが高いでしょう。

特典航空券が取れないときは現金で乗るか、eJALポイントに交換して乗るのがいいでしょう。

解説していきます。

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いつでも特典航空券とは?

いつでも特典航空券とは、仮にマイルで交換できる特典枠が埋まっていたとしても、通常よりも多いマイルを支払うことで普通席の航空券として使うことができるというものです。

なんのことかわからないという場合は、特典航空券の仕組みを考えるとわかりやすいです。

そもそも特典航空券とは、現金で支払う座席で、購入される見込みのない座席を特典枠として開放することで、損失を出すことなく埋まっていない座席を有効活用することができる制度のことです。

そのため、仮に特典航空券が埋まっていたとしても、その便の座席すべてが満席になっているわけではないのです。

お金を出して乗ってもらえる座席をさらに多くマイルを払ったら乗っていいよということです。

確かに面白い制度ではあるのですが、マイルの最大のメリットであるマイルの価値が上がることが活かせているかと言うとそうではありません。

後で計算しますが、マイルの価値については圧倒的に下がると言わざるを得ません。

さらにこのいつでも特典航空券ですが、仮に予約した後に特典枠に空きができたとしても特典枠に変更してマイルを戻してもらうことができません。

一度いつでも特典航空券でマイルを払ってしまったら3100円支払って払い戻してもらうしかないのです。

果たしてこの航空券のメリットはどこにあるのでしょうか?

いつでも特典航空券の必要マイル

必要マイルは以下のようになっています。

区間いつでも特典航空券
A区間片道13000
B区間片道24000
C区間片道40000
いつでも特典航空券の必要マイル

現金で払って乗る座席を特典航空券として乗ることができるため、JAL側からすると安いマイルで乗れてしまうとその分利益が減ってしまうわけです。

そのため、必要マイルは現金で払うときとほぼ同じになってしまうのです。

さらに11月からは空港施設使用料として追加のマイルが必要になります。

追加のマイルについてはこちらで詳しく解説しています。

簡単に述べると、空港を利用する料金として、プラスでマイルを取られる制度です。

とんでもなく高いいつでも特典航空券のマイルに加えて、空港施設使用料としてのマイルも取られるわけです。

マイル価値を比較してみる

いつでも特典航空券が現金で払う航空券と比較してどれくらい価値が出るのか調べていきます。

今回比較するのは、いつでも特典航空券で必要なマイルと、

普通運賃、マイルをeJALポイントに交換したと仮定したときの普通運賃、スカイメイトの3つとを比較していきたいと思います。

JALのマイルは10000マイルごとに15000eJALポイントに交換することができ、このeJALポイントは航空券の購入に利用することができます。

そのため、eJALポイントに交換して普通の航空券を購入するか、いつでも特典航空券を使うかの比較も必要になってきます。

これらを普通の特典航空券と比較することで、どれくらい価値が変わるのか比較していきます。

比較の結果

こちらが比較してみた結果となりました。

今回はマイルの価値が1円を下回ったものをで表示しています。

見てもらうとわかるように、スカイメイトになるとほとんどの場合1円を下回っていることがわかります。

さらに、eJALポイントから交換して利用した場合にも、1円を下回っていることがかなり多いです。

これらの結果から、マイルの価値の平均値を計算してみました。

普通運賃との比較では、1マイルあたり1.67円

eJALポイントとの比較では、1マイルあたり1.11円

スカイメイトとの比較では、1マイルあたり0.71円

という結果になりました。

こちらの記事では、通常の特典航空券を比較しています。こちらの結果と合わせて比較するとどれだけ低くなっているかわかると思います。

この結果からいつでも特典航空券について考察していきましょう。

いつでも特典航空券は使う必要なし

結論を言ってしまうとこれに尽きるのですが、いつでも特典航空券はマイルの価値があまりにも低いため使う価値がありません。

先ほどの比較は普通運賃との比較をしていました。

普通運賃と比較して1マイルが1.67円にしかならず、かつeJALポイントに交換して使えばほぼ1マイル1円にしかならないいつでも特典航空券。

普通運賃と比較すればかろうじて1円を超えましたが、本来普通運賃で乗る人はほとんどいませんので、

実際は特便や早得を使うことになるはずです。

そうなると明らかにマイルの価値は1マイル1円を下回ります。

さらにeJALポイントに交換して使えば、搭乗距離に応じたマイルの付与やFLY ON ポイントの付与もありますので、わざわざ多くのマイルを払ってまで特典にこだわる必要はないでしょう。

とくにJALカードnaviを持っている学生の方の場合、通常の必要マイルの約4〜8倍のマイルが必要になるので、絶対にいつでも特典航空券を使ってはいけません。

学生だけでなく、ほぼすべての人にとってマイルの価値が上がらない選択肢なので、

どうしても取りたい区間がある場合はeJALポイントに交換して航空券を購入しましょう。

なぜこんな制度が追加されるのか

ここまでマイルの価値が低い制度が導入される理由としては、ダイヤモンド特典航空券をよりよく見せるためなのではないかと考えています。

区間いつでも特典航空券ダイヤモンド特典航空券
A区間片道1300012000
B区間片道2400015000
C区間片道4000020000
いつでも特典航空券とダイヤモンド特典航空券の比較

こちらは、ダイヤモンド会員限定で設定されている特典航空券と、いつでも特典航空券の必要マイルの比較になります。

B区間、C区間では必要マイルが大きく変わっています。

今まではダイヤモンド特典航空券のみが存在していたため、ダイヤモンド会員の特典とはいえ、あまりにもマイルが高すぎるというイメージしかありませんでした。

いつでも特典航空券が新しく設定されることで相対的にダイヤモンド特典航空券がお得に見えるようにしているのではないかと考えています。

日本航空としても、ダイヤモンド会員の特典がよりよく見えたほうが会員増加に繋がりますからね。

正直これしか理由は考えられないと思います。

少なくとも僕はいつでも特典航空券は使いません。

まとめ:いつでも特典航空券はダイヤモンド会員の見栄えアップ要因

今回は、いつでも特典航空券がどのようなものかについて解説してきました。

残念ながら、マイルを使う選択肢としては使えないと言わざるをえません。

ダイヤモンド会員の特典の見栄えアップのために新設されると見ていいでしょう。

いつでも特典航空券で使うより、eJALポイントとして使ったほうがそれによってさらにマイルやFLY ONポイントを得ることができるためおすすめです。

せっかく一生懸命ためたマイルですから、大事に使っていきましょう。

それでは今回もありがとうございました!

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