普段クレジットカードでどんなポイントを貯めていますか?
楽天ポイントやdポイント、Vポイントなど様々あると思いますが、わざわざこんな記事を見るくらいですからJALマイルを貯めている、もしくは貯めたい方がほとんどでしょう。
今回は、JALでマイルをお得に使うにはどうしたらいいかについて原点に立ち戻って解説していきたいと思います。
結論から言うと、
- 一般的には国際線特典に交換するのが一番お得
- 国内の特典は安い運賃が多すぎるのであまりお得でもない(学生は例外)
- eJALポイントに交換すれば1マイル=1.5円になるので意外と使える
- どこかにマイルを使えばランダムな観光地にお得に行くことが可能
- JALマイルから他のポイントや電子マネーは損なので交換しないほうがいい
このようになります。
今回はJALマイルを使うことに重点を置いており、貯める方法については解説していません。
貯める方法については他の記事にて詳細に解説していますのでそちらを見ていただければと思います。
それでは解説していきます。
JALマイルの使いみち一覧
そもそもJALマイルの使いみちとして何があるか考えたことはありますか?
特典航空券に使えればいいかなーくらいで他の選択肢に何があるか考えたことがある方は少ないのかなと思います。
そこで、JALマイルの使いみちを一覧にしました。それがこちらになります。
- JALの国際線、国際線の特典航空券に交換 1マイル=2円〜20円
- どこかにマイル
- 提携航空会社の特典航空券に交換(会社によっては少し割高)
- eJALポイントに交換
- ZIP AIRポイントに交換
- ジェットスターの航空券の支払いで使えるギフトに交換(22年5月9日から開始)
- 提携しているポイントやJAL Global WALLETなどに交換
だいたいこのようになります。
意外と知らない交換先もあったのではないでしょうか?
この中には今年になって初めてできるようになる交換先も含まれています。
JALマイルの使いみちとして使えるなと思ったものを中心に解説していきます。
No.1 マイルの真骨頂 国際線特典航空券 1マイル=〜最大20円超え
マイルを貯める方で目指している方が多いのがこの国際線特典航空券です。
なぜなら、文句のつけようがなくこれが一番お得にマイルを使えるからです。
というのも、例えばこのロンドン行きの航空券
ビジネスクラスなら片道48万円 一般人なら新婚旅行でもない限り選ぶ選択肢にも入らないでしょう。

これがマイルだとどうでしょう?

同じ日付、同じ便が57,000マイル+ 33,500円で乗れるようです。
これを1マイルあたりの金額に換算するとおおよそ8円、
57,000マイルが45万円に化けたことになります。
特典航空券を利用すれば、本来ならば必要マイルの何倍もする料金の飛行機に乗ることができるようになります。
そのため、マイルを貯める誰しもはこれを目指すわけです。
マイルの価値の目安としてはだいたい
- 国際線ファーストクラス 1マイル = 10円〜
- 国際線ビジネスクラス 1マイル = 〜10円
- 国際線エコノミー、プレエコ 1マイル= 〜5円
かなり大雑把ですがこのくらいのイメージでしょうか。
しかし、こんないい面ばかりある現実の裏では厳しい現実もあります。
この特典で取るビジネス、ファーストクラス、人気の路線はほぼ1年前しか取れません。
ちなみに言うと、ファーストクラスに関してはそもそも座席が6席もしくは8席しかないため、最初から空席が設定されないこともザラにあります。
人気の路線とは、もちろんヨーロッパ、アメリカ路線です。
東南アジアなんかはエコノミーでも辛くないという方も多いので、ぶっちゃけマイルでビジネスクラスはそこまで需要がありません。
それに対し、ヨーロッパやアメリカなどの人気路線の予約は、特典航空券の予約開始の360日前0時、この時間に張り付いて予約しない限りほとんど取れないと言っていいです。
国際線の特典の空席はカレンダーで見れるので確認してもらうとわかりやすいです。
ヨーロッパ、アメリカ路線だけやたらビジネスクラスはマイルが高いか、そもそも空きがありません。
そのため、1年前から必要なマイルを貯め、確実にその日に出かけられるよう予定を空ける必要があります。
オトクなのは間違いないですが、取るのが難しいのも現実です。
No.2 JAL以外の提携航空会社の特典航空券に交換 1マイル=2〜10円ほど
JALマイルはJALで使うだけでなく、JALと同じ連盟oneworldに所属している航空会社や、JALマイレージバンクの提携航空会社の特典航空券にも交換できます。
知っている人の多い一例でいうと、アメリカン航空やブリティッシュ・エアウェイズなどに交換できます。
これを活用すれば、旅先の国までの国際線はJALで特典航空券を利用し、旅先のアメリカやヨーロッパなどでの国内線移動は提携航空会社の特典航空券を利用するということも可能です。
アメリカン航空でJALマイルを利用した特典航空券を以前利用しました。そのお得な使い方についてはこちらでまとめています。
この旅行ではだいたい1マイル5円以上で活用できたのかなと考えています。
ただし、この方法で特典航空券を取ると、JALで予約するより必要マイル数が多くなることがあります。
それに加えて、JMBとワンワールドという2つの特典の区分があり、それぞれでマイルの計算が異なっています。
公式サイトを参照してもらうのが早いですが、航空会社によって、また予約のやり方によって必要マイルが異なることに注意してください。
JMB特典航空券の必要マイルはこちら
ワンワールド特典航空券の必要マイルはこちら
JALでの特典航空券にはマイルが変動制になっているので、 直近の予約となると提携航空会社のほうが安くなる可能性はありますが、基本の必要マイルはやはりJALのほうが安いです。
JALではなく提携航空会社を使うべきなのは主に以下の2つで、
- 提携航空会社だと燃油サーチャージがかからない
- 同じ航空会社で複数の路線を使う
JALで乗る場合燃油サーチャージがかなりかかり、例えばアメリカに往復した場合、燃油サーチャージだけで現状6万円以上はかかります。
それが上記で紹介していたアメリカン航空だと燃油サーチャージがかかりません。
そのため私がアメリカに行ったときはマイルは5万ほど使いましたが、現金の持ち出しは1万円行かないくらいでした。
他にも、アラスカ航空や日本発着以外のフィンエアーなど、燃油サーチャージがいらない航空会社はいくつかあり、この航空会社を使うならメリットはかなりあるといえるでしょう。
また、同じ航空会社で複数の路線を使うという場合でもメリットがあります。
JMB提携航空会社特典航空券では、同じ航空会社なら、飛行機に乗る総距離で必要マイルが決定するため、例えばアメリカン航空なら日本からアメリカ本土の往復の飛行機に加えて、アメリカの国内線の飛行機を追加することも可能になります。
これを使って私はアメリカに行く飛行機を往復、それに加えてアメリカ国内の飛行機を4便同時に取ることができました。
主にこの使い方が活躍するのはアメリカン航空かなと思いますが、使い方次第ではJALを取るよりも遥かに使い勝手がいいです。
また、提携会社としてジェットスター・ジャパンでもJALマイルを使って航空券が発券できます。
ただしこちらに関しては、あまりにも必要マイルが高すぎます。
ジェットスターはそもそもLCCなので運賃自体が安いのにも関わらず、必要マイルはJALの国内線でのマイルとほとんど変わりません。
受けられるサービスも運賃もぜんぜん違うのに必要なマイルがほとんど同じではかなり損してしまいます。
ジェットスターをJALマイルで予約するメリットは何一つないのでこれは使わないようにしましょう。
どうしてもJALマイルで予約したい場合ジェットスターフライトバウチャーに交換するほうがおすすめです。
No.3 ランダムな目的地 どこかにマイル
国内線での必要マイルは片道最大で10,000マイルと区間によってはかなり高くつくことがあります。
そこで活躍するのがどこかにマイルというサービスです。
東京、大阪、福岡からの発着限定ですが、ランダムで4つ行き先が指定され、その中から選ばれた1つの行き先までの往復の航空券が7,000マイルで交換できます。
4つの行き先は満足するまで何回か引き直しができて、これでヨシとなる4つになるまで繰り返し変えることができます。
東京から最も高いマイルになるのが石垣島で往復20,000マイルなので石垣島を引けば70%オフの大幅値引きになります。
この行き先の候補は発着地から直行便が出ていて、かつその日に特典航空券の枠が空いている行き先が対象となっています。
そのため、土日や連休など特典航空券が埋まりやすい日程は人気の観光地は選択肢から外れたり、乗れる飛行機の時間帯がよくない可能性はあります。
参考までに、羽田空港発着は33路線、伊丹空港発着は25路線、福岡空港は15路線です。
単純に路線の数で比較して目的の場所を引きやすいのは福岡空港と言えるでしょう。
とりあえずどんな選択肢がでるのか見てみたいという方はマイルが足りなくても選択肢は見れるのでぜひ試してみてください!
No.4 最近では旨味が少ない JAL国内線特典航空券
JALの国内線特典で使うのもお得ではありますが、最近ではその旨味が減りつつあります。
なぜなら、そもそも最近ではJALもセールや若者向け割安運賃など、お金を払っても安く乗れる運賃をたくさん出しているため、マイルで取るメリットが薄くなっているためです。
さらに、JALの国内線も国際線と同じく、予約数に応じて必要なマイルが増える仕組みを導入しているため、年末年始やお盆など人気な時期には大量のマイルを費やさないと乗れないことがほとんどです。
そんな中でマイルをわざわざ国内線で使うメリットは少ないと言えるでしょう。
しかし、大学生限定でとんでもないレートで特典航空券に交換できるものもあります。
JALカードnaviというカードを持っていると、通常の必要マイルの半額で利用でき、平日に使える方なら相当お得に旅行できます。
詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思います。

No.5 割と使える eJALポイント、ZIP AIRポイント、ジェットスターのポイントへ交換
JALのマイルは、それぞれJAL、ZIP AIR、ジェットスターの運賃の支払いに使えるポイントに交換することもできます。
JALがeJALポイント、ZIP AIRがZIP AIRポイント、 ジェットスターがジェットスターフライトバウチャーとなります。
どのポイントへの交換でも10,000マイル単位で交換すると1.5倍のポイントに交換することが可能です。
eJALポイントの場合、特典ではつかないFLY ONポイントも貯まるのでステイタスを上げるのに使えますし、
ZIP AIRもジェットスターもLCCなので安い運賃に対して増量させたポイントで交換できるようになりさらにお得になります。
ちなみに、ジェットスターフライトバウチャーへの交換については2022年5月9日より開始予定でかなり新しいサービスです。
ジェットスター自体はもとからかなり安いので、利用予定のある方は特典航空券ではなくこのフライトバウチャーを利用することをおすすめします。
使わないほうがいい交換先
JALのマイルは価値が非常に高いですから、使い方を間違ってしまうと大損なんてことになりかねません。
ここではJALのマイルを使う方法としておすすめしない、価値がほとんど上がらない交換先について解説しておきます。
マイルをお得に使いたいのであればこれらの交換先は利用しないようにしましょう。
一番ダメ:WAONやSuicaなどの電子マネー、Pontaポイントなどのポイントに交換
JALのマイルはWAONやSuicaの残高、Pontaポイントなどのポイントに交換することもできますが絶対におすすめしません。
なぜならこれらの電子マネーやポイントへの交換レートはすべて1マイル=1円だからです。
JALマイルは1マイルについて1円以上の価値を持つことを前提に貯めているのに1円にしかならなかったら意味がありません。
Pontaポイントの場合、JALマイル→Pontaポイントの場合1マイル→1Pontaポイントですが、
もし逆をしようとした場合、1Pontaポイント→0.5マイルになります。
Pontaポイントに交換しただけでJALマイルの価値は下がってしまうのです。
可逆性がないということですね。
PontaポイントはJALマイルから交換するよりもPontaポイントをJALマイルに交換するほうがお得です。
詳しくは述べませんが、Pontaポイントを貯めてJALマイルを増やすことができるのです。
詳しい内容についてはこちら

マイルはマイルとして使うのが一番オトクなので間違えないようにしましょう。
少し損:JAL Global WALLETの残高やJALクーポンに交換
JALマイルは提携している銀行のJAL NEOBANKと紐付けて使えるJAL Global WALLETや、JALクーポンへ交換することも可能です。

JAL Global WALLETに関しては私もよく使っていてかなりおすすめのサービスではあるのですが、
JALマイルを残高に交換してしまうのはあまりおすすめできません。
通常JALマイルから JAL GLobal WALLETへの交換は1マイル=1.1ポイントなので1.1倍です。
キャンペーン中だとこの倍率が1.3倍になったりしますが、それでも上で挙げたようなeJALポイントなどの交換と比較すると見劣りします。
また、JALクーポンと呼ばれる航空券やツアーに充当できるギフト券にも交換できますが、これに関しても1マイル=1.2円分なので1.2倍と威力は弱いです。
1.1〜1.3倍の交換は決して悪い倍率ではないですが、JALマイルを交換しなければならないことを考えるとあまりおすすめはできません。
得か損か謎:JALの用意した商品に交換
調べてみるとカリフォリニアディズニーのチケットやイオンシネマのチケットなどが交換先に存在しています。
カリフォリニアディズニーに関してはレートはそこまで悪くなく繁忙期であれば得するくらいのレートなのですが、得か損か微妙なラインの特典には交換すべきではありません。
それはすなわちJALマイルの価値が1倍前後を推移するというわけですから、
確実に1.5倍が取れるeJALポイントや、それ以上が見込める特典航空券と比較すると微妙ですよね。
得するかわからない商品には交換しないようにしましょう。
まとめ:JALのマイルは使い方で振れ幅大
今回は、JALマイルの使い方について解説してきました。
結論を再度まとめると、
- JALの国際線特典航空券が最強
- 提携航空会社は必要マイルが増えてもいいならマイルが使いやすくなる
- どこかにマイルは目的地をランダムで選びたいならおすすめ
- eJALポイント、ZIP AIRポイント、ジェットスターフライトバウチャーも意外と使える
- 他社の電子マネーやポイントには交換してはいけない
このようになります。
JALマイルは使ってこそ最大の価値を発揮しますから、この記事を参考に、自分にあった最適な使用方法を見つけてみてください。
それでは今回もありがとうございました!
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