皆さんはポイントをどのように貯めていますか?
もし、dポイントやPontaポイント、永久不滅ポイントなどを貯まったまま放置している方は、
増やせるはずのポイントを増やす機会を失っています。
もしポイントを使わずに貯めていくなら絶対にしておくべきなのがポイント運用です。
今回はそのポイント運用について解説をしていきます。
今回の内容について結論を言うと、
- ポイント運用とは実際の投資商品の価格に連動してポイントが増えたり減ったりするもので投資ではない
- 楽天ポイントやdポイント、永久不滅ポイントなどが運用でき、その投資体験は本物に非常に似ている
- ポイント運用は投資信託に連動するものが多いので長期投資を意識すればまず減ることはない
ポイント運用は長期的にポイントを置いておくなら必須の手段です。
私は将来ポイントをマイルに交換して国際線に乗るために一生懸命ポイント運用をしています。
ポイント運用はポイントさえ持っていればとても気軽に実践できるのでぜひやってみてください。
ポイント運用とは?
簡単に言うと、ポイント運用は実際の投資に連動してポイントが増減するサービスのことです。
価格は実際の投資商品に連動こそしていますが、実際にポイントがお金としてその投資先に入っているわけではありません。
投資の疑似体験というのが正しい呼び方だと思います。
実際には私たちがポイント運用にポイントを入れても投資商品の価格は全く変わりません。
あくまでも投資のお試しのような立ち位置にあるのがポイント運用になります。
ポイント運用はポイントを提供している会社がポイントの使い方の一つとして提供しているもので、
いわば「ポイント使わないんなら投資っぽいサービス作ったからやってみたら?」
という企業側の意図があるわけです。
最終的にポイント運用によって企業側が何をしたいかというと、投資の感覚を掴んで楽天証券などの証券口座を開設してもらうことです。
証券口座を開設してもらうということはその証券口座で株式などが購入される確率が上がりますから、グループとしての売上アップにつながるというわけです。
しかし今回はポイント運用そのものに焦点を当てて話をしていきます。
ポイント運用であるからこそ得られるメリットが存在するからです。
その理由などをこのあとに解説していきます。
ポイント運用だからこそ得られるメリット
さて、ポイント運用であるからこそ得られるメリットとは一体何でしょうか。
結論を言うと以下の3つになります。
- 購入手数料や信託報酬などといった手数料がかからない(PayPayポイント運用は購入手数料あり)
- ポイントとして運用しておけばマイルへの交換でさらに価値を上げることができる
- ポイントとして残すときに有効期限が失効しない
ポイント運用をするメリットがたくさん詰まっていますのでそれぞれ解説します。
手数料がかからない
最大のメリットとして、ポイント運用では手数料がかからないようになっています。
本来の投資信託などの商品は購入時に0.何%ほどの購入手数料や年間0.何%かかる信託報酬などの手数料がかかりますが、
ポイント運用ではほとんどのサービスでは手数料がかかりません。
楽天ポイント運用やdポイント運用、永久不滅ポイント運用などは手数料無料となります。
現金で買うよりも手数料分だけ多くポイントを残すことができるので少しだけ節約をすることができます。
手数料は少なければ少ないほど運用実績が良くなるのは間違いないです。
ただし、一つだけPayPayアプリ上でできるPayPayポイントの運用についてはポイントを入れるときに手数料がかかります。
PayPayポイント運用では100ポイント以上入れることで1%相当のポイントを手数料として取られます。
99ポイント以下であれば手数料がかかりませんが、99ポイントずつ購入し続けるのはあまりにも手間がかかります。
PayPayポイント運用は個人的に正直おすすめできないポイント運用です。
しかし、手数料がかからない楽天ポイントやdポイント運用、永久不滅ポイント運用に関しては間違いなくおすすめできます。
ポイントとして運用しておけばマイルへの交換でさらに価値を上げることができる
ポイント運用は今持っているポイントをそのままポイントとして運用するので、運用して増えたポイントをJALやANAなどのマイルに交換して使うこともできるんです。
ポイント運用と同じような仕組みとしてポイント投資がありますが、ポイント投資は証券口座でポイントを現金の代わりに使うサービスなのでポイントとしての効力はなくなります。
ポイント運用で使っておけば楽天ポイント運用なら楽天ポイントとして、dポイント投資であればdポイントとしてそのまま使うことができるのです。
例えば、楽天ポイントや永久不滅ポイントはANA、JALのマイル両方に交換できますし、dポイントもJALマイルに交換することが可能です。
マイルへの交換は基本的にもともとのポイントの数の半分になりますが、減った額面以上の価値をもたらしてくれるのでポイント運用した後にマイルとして使うことは非常に理にかなっています。
こちらでJALマイルを使うことの素晴らしさについて解説していますのでポイント運用の価値を知るためにも合わせてご覧ください。
ポイントとして残すときに有効期限が失効しない
楽天ポイントやdポイントなどは有効期限が設定されており楽天ポイントは1年全く使っていない場合、dポイントは4年経つと失効してしまいます。
それに対してポイント運用に入っている残高は引き出さない限り有効期限が切れることはありません。
楽天ポイントやdポイントはそもそも有効期限を切らす人はほとんどいませんが、ここでポイントなのが先ほど紹介したマイルへ交換することを考えた場合です。
基本的にJALやANAのマイルは付与されてから3年経つと失効してしまいます。
マイルは長期間でたくさん貯めることが目的なので3年という有効期限は割と早く切れてしまいます。
これがもしマイルへの交換を行わず楽天ポイントやdポイント運用としてポイントを保存しておけば実質的にマイルが有効期限なしで保有することができるのです。
マイルを貯めるためのポイントという意味でポイント運用は非常に優秀なサービスとなっています。
ポイント運用の正しいやり方
ポイント運用の正しいやり方は、
毎日や毎月といったペースで定期的に同じポイントを追加していって後は長い期間放置
正直これしかないです。
ポイント運用(投資信託)で失敗する人は、
1、最初に持っているポイントを全て追加する
2、すこし減っただけで損切り(ポイントに戻すこと)しようとする
3、短期間ですぐにポイントに戻してしまう
このような要因があります。
ポイント運用は長期間のスパンをもって確実に増やしていく手法です。
ファーストクラスへのマイルを貯めるという目標に対して、長期間かけて確実に増やしていくポイント運用はとても合理的と言えます。
ポイント運用で運用中のポイントは有効期限がなく失効しないので、その点でもメリットがあります。
このサービスは、同じ会社がやっている証券口座を開設させることが本来の目的となっています。
ポイント運用のメリットを利用した上でポイント運用を利用することはメリットが大きいと言えるでしょう。
それでは、ポイントサービスごとのポイント運用をみていきましょう。
ポイント運用ができるポイント
以下のようなポイントがポイント運用サービスを提供しています。
- 楽天ポイント
- dポイント
- 永久不滅ポイント
- Pontaポイント
他にもポイント運用サービスを提供しているところはあると思いますが、
この4つについて今回は解説します。
楽天ポイント運用
楽天ポイント運用の詳細
最も知名度が高く、なんとなく入れてやったことがあるという方も多いであろう楽天ポイント運用です。
楽天ポイント運用はなによりもコースが2つだけでわかりやすく、楽天ポイントクラブアプリからかんたんにポイント追加ができるのが魅力ですね。
楽天ポイント運用で使えるポイントは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは使えません。
最近ではポイント運用だけでなくポイントビットコインやポイント利息など様々なサービスを導入しているのが楽天ポイントです。
それではどんな商品に連動しているか見ていきます。
楽天ポイント運用が連動する投資商品
楽天ポイント運用は2つのコースがあり、
- アクティブコース
- バランスコース
の2つがあります。
これらはそれぞれ、
- アクティブ→楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
- バランス→楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
に基本的に連動してポイントが変動します。
2つの違いは株式か債券どちらの割合のほうが高いかの違いです。
株式の割合が高い分リスクとリターンが大きいのがアクティブコース、債券の割合が高い分変動が少ないのがバランスコースとなっています。
私はこのコース選択に関してはアクティブコース一択だと思っています。
バランスコースは変動が少ないので仮に上がってもそこまで増えないですし、安定を求めるのならポイント利息という毎月利息がつくサービスを使ったほうがいいです。
長期視点で見るならアクティブコースにどんどんつぎ込んでいくのがおすすめです。
dポイント投資
dポイント投資の詳細
dポイントはドコモが提供しているポイントサービスで、ドコモを契約している人も、そうでない人も持っている方が多いであろうポイントですね。
dポイント投資はd払いアプリやブラウザからできます。
dポイント投資は、コースがさまざまあるため実際の投資体験に近くかなり面白いです。
dポイントについても、使えるのは通常ポイントのみで期間・用途限定ポイントは使えません。
期間限定のポイントが運用できてしまったら実質的に有効期限がなくなってしまうので期間限定の意味がありませんからね。
それではdポイント投資で運用することのできるポイントについて見ていきます。
dポイント投資が連動する投資商品
dポイント投資はコースが様々あるため、全てのコースについて解説することはしません。
コースの中でもポイントを入れるおすすめのコースを紹介します。
私個人としてのおすすめのコースは、
- 日経平均株価
- 米国大型株
この2つになります。
その他のコースも悪くはないと思いますが、わざわざどれに何ポイント入れるなど難しいことを考えるくらいならこの2つ(主に米国大型株)にポイントを入れておけば間違いないと思います。
日経平均株価
言わずとしれた日本を代表する株価指数の一つです。
日経平均に連動するとは書いていますが、実際には完全に日経平均に連動するわけではなく、日経平均を基準にして販売されているETF(上場投資信託)という商品の価格に連動してポイントが上下します。
難しいことを書いていますが、ほとんど日経平均と連動するといっていいでしょう。
しかし残念ながら日経平均は最近調子がよくありません。
長期的に見てポイントを入れる価値が高いのはこのあとに紹介する米国大型株であると言えます。
米国大型株
世界最強の株価指数と呼ばれるS&P500に連動するコースがこの米国大型株です。
実際に連動している投資商品が、世界最大の資産運用会社ブラックロックが販売している iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)となっています。
商品名はどうでもいいのですが、大事なのはS&P500に連動しているということです。
以下の図はブラックロック社の運用報告書からですが、
やはりS&P500に連動するとだけあってかなり安定した成績を残しています。
これはコロナショックの直前までのデータなので少し古いですが、他のコースに入れるよりは断然いいと言えます。
ただし、このコースは運用できれば最強のコースではあるのですが、一つ条件があります。
それが、THEO+docomoの口座開設が必要になるということです。
THEO+docomoはドコモが提携している証券会社の一つで、本物の投資商品への投資がこのサービスでできるようになります。
私は米国大型株のポイント運用をすることメインでTHEO+docomoの口座を開設しました。
口座開設自体は無料なのでポイント運用をするために開設してみてはいかがでしょうか?
THEO+docomoの口座を開設すれば、dポイントを現金化する方法で有名な日興フロッギーも使うことができるようになります。
dポイントをたくさん持っていて放置している方はぜひやってみてください。
THEO+docomoの開設はこちら
永久不滅ポイント運用
永久不滅ポイント運用の詳細
セゾンカードが発行している有効期限がない永久不滅ポイントもポイント運用して使うことができます。
永久不滅ポイントは永久になくならないですが、永久に放置していては、なんのために置いているのかわかりません。
永久不滅ポイント運用はサイトがかなり見やすく、かつ運用も簡単にできるので非常に使いやすくて私としては気に入っています。
永久不滅ポイントはポイントとしての使い勝手もよく重宝するのでぜひやってみてください。
永久不滅ポイント運用が連動する投資商品
永久不滅ポイント運用はコースが様々あり、アメリカ株、日本株など様々な投資商品が存在しています。
その中でもやはりおすすめできるのは、
- アメリカ株コース
- 日本株コース
こちらになります。
2つあげてはいますが、圧倒的におすすめはアメリカ株です。
過去の運用実績が見れると思いますが、アメリカ株が圧倒的に伸びています。
私は他のコースに入れることはほとんどなく、アメリカ株にどんどんポイントをつぎ込んでいます。
また、話は変わりますが、永久不滅ポイント運用は唯一ポイント運用で個別株に投資できるポイントでもあります。
具体的には日清食品、カルビー、ホンダの3銘柄への投資が可能です。
日本の個別株は優待がもらえるのがメリットですが、ポイント運用は疑似体験なので優待はありません。
興味本位でやるのは自由ですが、ポイント運用の追加先としてはおすすめしません。
Pontaポイント運用(au PAY ポイント運用)
Pontaポイント運用の詳細
ポンタというキャラクターでおなじみのPontaポイントです。
Pontaポイントは、au PAYのアプリ内で運用することができます。
au PAY ポイント運用は、auカブコム証券を開設してもらいたいために展開されているサービスですが、ポイント運用の内容としては悪くはないです。
このポイント運用、気をつけないといけないことがあって、慣れていないと少し戸惑うのですが、
証券口座の開設とポイント運用の違いが分かりづらいです。
ミッションという何をしたらいいかを教えてくれるものがあるのですが、最後まで進むと、証券口座の開設をするしか選択肢がなくなります。
auカブコム証券という証券口座なのですが、ここで作ってしまってはもったいないです。
あくまでもポイント運用専用ですね。
基本的にポイントの追加の方法は前述の通りです。
一定のポイントを一定間隔でずっといれ続けるだけです。
やることはとても簡単です。
次に、ポイント運用の基準となっている投資信託について紹介していきます。
興味のない方は見なくても問題はないかと思います。
Pontaポイント運用が連動する投資商品
au PAY ポイント運用では、
auスマートプライム(高成長)
という投資信託を基準に価格を決定しています。
こちらは商品の目論見書からの引用です。
国内と海外が半々のファンドですね。
債券の割合も35%あるので比較的安定感はあるのではないでしょうか?
推移としては、こんな感じ。成長性はありそうなので悪くないですね。
もともとの投資信託では、購入時手数料最大2.2% 信託報酬0.9%と、現金で運用するにはあまりにも微妙ですね。
しかし、ポイント運用ならこの2%以上の手数料がかからないため、
本来の商品よりもポイント運用のほうが増やしやすいのは言うまでもありません。
まとめ ポイント運用を積極的に活用してポイント、マイルを増やそう
今回は、ポイント運用とはどのようなものか、そのメリットについて解説しました。
結論をまとめると、
- ポイント運用は実際に投資商品に連動してポイントが上下するサービス
- 主要ポイントでは楽天、d、永久不滅、Pontaポイントなどがポイント運用できる
- 米国株があるならとりあえず米国株に入れておけば間違いない
マイルを貯めるためにポイント運用をすることは非常に理にかなっていておすすめの方法です。
ぜひ気になった方はポイント運用をやってみてください。
それで今回も、ありがとうございました!
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