空港にあるちょっとお高そうな場所を見たことありますか?
それはいわゆる空港ラウンジと呼ばれる待ち時間を快適に過ごすための施設です。
空港で待っている間にラウンジに入ってコーヒーを飲んだり、飛行機を間近で見れる特別感を味わうこともできます。
そのラウンジに入るにはゴールドカードを持たないといけません。
ゴールドカードを持っていればとりあえず大丈夫って思うかもしれません。
ただし空港によってはカード会社によって使えないゴールドカードがあり、せっかくゴールドカードを持っていっても門前払いされることがあります。
そこで今回は、国内線に乗るときにオススメなゴールドカードを解説していきます。
今回はすべての空港で使えるという条件を満たすカードを中心にまとめました。
かなり意外な結果で驚いています。
結論から言うと、
- 国内に存在するすべての空港のラウンジを使えるカード会社は6社しかない
- それ以外のカードはそもそも使えない空港があったり、国際線でしか使えなかったりする
- 国内線のラウンジで恥をかきたくないなら楽天プレミアムかセゾンゴールド・アメックスがオススメ
実はすべての空港でゴールドカードを出せば入れるわけではないんです。
ラウンジが使いたくてゴールドカードがほしいなら、ぜひともこの記事を参考にしてみてください。
国内線ラウンジとは?
そもそもラウンジとは、飛行機を利用する際の待ち時間に利用できる有料待合室です。
日本の国内線では現在34の空港でラウンジが存在します。
2022年7月にはに高知空港で新しくラウンジが営業開始するなど、ラウンジサービスは国内の様々な空港で増え続けています。
このラウンジの中では、搭乗関連のアナウンスがなく、静かな空間でソフトドリンクやコーヒーを楽しむことができます。
飲み物はもちろん飲み放題で、バリエーションは空港によりますが福岡や羽田など大きな空港はかなり種類が多く、ドリンクバーではまず見ない青汁なんてものもあります。
座席は普通に空港にある座席よりも高級感があり座り心地もいいです。
だいたいのラウンジにはコンセントもついているので搭乗前に充電しておくことも可能です。
空港によりますが、保安検査のあとで入れるラウンジだと飛行機を間近で見ながらゆっくり過ごせるのでそこにいるだけでテンションが上がります。
ラウンジに入るには、ゴールドカードなどを持っていないならばほとんどの空港では1,100円を支払えば入れます。
ただ、いくらいい場所とはいえたった1時間少々の時間待つために1,100円も払いませんよね?
それが無料で利用できるようになるのがゴールドカードなのです。
ゴールドカードを持つ注意点
本来1,100円ほどかかる有料スペースである空港ラウンジは、ゴールドカードを持っていると無料になります。
ラウンジの入口で搭乗券などを見せてゴールドカードを読み取ってもらえば無料で入ることができます。
普通1,100円かかるラウンジに無料で入れると優越感ありますよね。
ただし、このゴールドカードで入れるラウンジには気をつけるべきことがあるんです。
それが、カードによって入れるラウンジと入れないラウンジがあることです。
そしてこの見分け方なんですが、素人だとかなりわかりづらいです。
どのゴールドカードが使える、使えないという表記ではなく、使えるカード会社が記載されていることがほとんどなので、
自分の使っているカードがどこの会社のカードなのかを把握して確認する必要があります。
自分の持ってるカードのカード会社とか普通意識しないですよね?
もし使えないゴールドカードを持ってラウンジに入って、
「これじゃ入れません」
って突き返されたらめっちゃ恥ずかしいです。
今回はそれを防止するために持っておくべきゴールドカードについてまとめていきます。
国内ラウンジ全部入れるゴールドカード6選
さて、それでは全国34ヶ所のラウンジで使えるゴールドカードについて解説します。
実は全国34ヶ所ある空港ラウンジ全部に入れるゴールドカードはかなり少ないです。
ここで言う全部とは、日本の空港の国内線を使う前提で一つでも入れるラウンジがあるかどうかを判断基準にしています。
これらのカードは年会費すべて11,000円ですべての空港ラウンジに入れます。
- セゾンゴールド・アメックスやセゾンゴールドプレミアムなど(クレディセゾン)
- 楽天プレミアムカード(楽天カード)
- 三井住友ゴールド(NL)
- JCBゴールドカードやビューゴールドプラスカード(JCB)
- Orico Card THE GOLD PRIME(オリコカード)
- TS CUBIC CARD ゴールド(TS3カード)
全部入れるカードはこれだけなんです。
これら以外のカードはどこかしらの空港で入れないラウンジがあるため突き返される可能性があります。
セゾンゴールド・アメックスカードやセゾンゴールドプレミアムなど(クレディセゾン)
私も大好きな一枚であるセゾンゴールド・アメックス セゾンゴールドプレミアムなどセゾンカードが発行するゴールドカードはラウンジが全部使えます。
手に入れやすいカードでいうと、
- セゾンゴールドプレミアム
- セゾンゴールドアメックス
- JQセゾンゴールドカード
これらは最近インビテーションも多く手に入れやすいカードかと思われます。
セゾンのゴールドは入手のハードルが比較的やさしいにもかかわらずすべての国内空港のラウンジに入れるのでめちゃくちゃ優秀です。
セゾンゴールド・アメックスはこれ以外の特典もかなり素晴らしく、持っているだけでとんでもない特典が受けられる一枚なので旅行好きには必携のカードです。
ラウンジに入りたいならセゾンのゴールドカードか、次に紹介する楽天プレミアムカードのどちらかを持っていれば間違いありません!
セゾンのゴールドカードはインビテーションがめちゃくちゃ来やすいカードなので、ノーマルカードを作って狙ってみるのもアリです。
これらのカードを持って使っていればゴールドのインビテーションが来る可能性がかなり高いので、いきなり年会費11,000円のゴールドカードを作らずともまず年会費無料のこれらのカードで様子見するのもありです。
インビテーションやゴールドカードの詳細についてはこちらから!
楽天プレミアムカード(楽天カード)
楽天プレミアムカードもセゾンゴールド・アメックスと並んでオススメできる一枚です。
楽天プレミアムカードはセゾンゴールド・アメックスと同じ年会費ですが、国内空港ラウンジに加えて海外空港で使えるプライオリティパスが無料でつきます。
プライオリティパスを持っていれば国内線だけでなく、国際線に乗るときに航空会社のラウンジなど、1段階上のラウンジに入れるようになります。
例えば、成田空港でいうと、ANAのビジネスクラスなどに乗らない限り入れないANAラウンジに入ることもできます。
みなさんがおそらく普通に持っているであろう楽天カードでも、プレミアムカードになるとこれだけ素晴らしいサービスが付帯するので、楽天プレミアムカードはかなりオススメできる一枚といえるでしょう。
三井住友ゴールド(NL)
三井住友カードは条件を達成することで誰でも年会費無料で持つことができ、かつすべての空港のラウンジに入れるラウンジ用のカードとしてはコスパ最強の一枚といえるでしょう。
2023年8月現在 国内34ヶ所すべての空港のラウンジを使うことができます。
ラウンジを使うために最もコスパのいいゴールドカードと言われれば、年会費が無料になった三井住友カードゴールド(NL)と言えるでしょう。
三井住友カードゴールド(NL)は、1回でも年100万円以上の決済を達成すればその後の年会費が永年無料となります。
もし2022年に100万円以上の決済をすれば、2023年以降は一回も年会費を払う必要がありません。
100万円というとかなりハードルが高いように感じますが、日常生活での支出を一枚に凝縮させれば決して難しい金額ではありません。
ラウンジに入れるコスパのよいゴールドカードを求めるなら三井住友カードゴールド(NL)一択だといえるでしょう。
JCBゴールドカードやビューゴールドプラスカード(JCB)
JCBのゴールドカードでもすべてのラウンジに入れます。
JCBのカードというと、JCBゴールドカードやビューゴールドプラスカードなどがあります。
私がとてもおすすめしているJALカードSuicaのゴールドカードである、
JALカードSuica CLUB-A ゴールドでも使うことができます。
ビューゴールドカードとJALカードSuicaゴールドの場合、東京駅で条件を満たすとビューゴールドラウンジに入ることができるのも評価できるポイントですね。
Orico Card THE GOLD PRIME(オリコカード)
ここでは詳しく解説しませんが、Oricoのゴールドカード、Orico Card THE GOLD PRIMEでもすべての空港のラウンジに入れます。
ただ、Oricoはこれ以外に目立った特典がないのでラウンジのためにこのカードを発行するのはもったいないかなという気もします。
TS CUBIC CARD ゴールド(TS3カード)
このカードをご存知でしょうか?TS3と書いてティーエスキュービックと読むクレジットカードです。
トヨタファイナンス株式会社という、いわゆる自動車のTOYOTAの子会社が出しているカードですね。
これもラウンジのために作る価値はあまりないと思います。
ただ一つ面白いのが、中部空港では他のゴールドカードでは入れない、
「QUALIA LOUNGE」に入ることができます。
私はこのカードを持っていないので入ったことはありませんが、TS CUBICカードを持っている人しか入れないと考えると人も少なくて快適そうですよね。
おそらくトヨタ本社がある愛知県の空港なのでトヨタの方が使うことを想定しているといったところでしょうか。
網羅していないがコスパ抜群のゴールドカード3選
さて、これまではすべての空港でラウンジに入れるゴールドカードを紹介しましたが、入れる空港が少なくてもゴールドカードとして人気のあるカードがいくつかあります。
それがこの2つになります。
- エポスゴールドカード(19ヶ所)
- アメリカン・エキスプレス・カード(ゴールドカードレベル)(28ヶ所)
これらのカードはすべてのラウンジに入れるわけではないですが、年会費やそれ以外のサービスが優秀なため人気です。
エポスゴールドカード(19ヶ所)→決済修行で年会費無料
エポスゴールドカードは一度決済金額の条件を達成すると翌年以降年会費無料で使い続けることができるゴールドカードです。
入れるラウンジは日本全体のほぼ半分なのでラウンジを使うという面では言っちゃ悪いですが全然使えません。
エポスゴールドカードはラウンジ以外にも選べるポイントアップショップや年間100万円以上の利用でボーナスポイントなど他の特典が豊富ですので、メインの特典は空港ラウンジではないです。
エポスゴールドカードは決してラウンジに入るためのマスターキーではないことを理解しておきましょう。
国内全部の空港でラウンジに入れるマスターキーがほしければ上で紹介したようなセゾンゴールドアメックスや楽天プレミアムカードがオススメできます。
ただし、ゴールドカードとしての総合的な性能はかなり高いです。
アメリカン・エキスプレス・カード(ゴールドカードレベル)(28ヶ所)
アメリカン・エキスプレス・カードは一番ランクが下であるグリーンカードでもラウンジに入れるので実質的にゴールドカードレベルと考えていいでしょう。
このカードは年会費13,200円と少し割高ですが、そのぶん他のサービスも豊富でコストパフォーマンスは悪くない一枚だと思っています。
ただ、アメックスは全国34ヶ所のうち27ヶ所しか使えないカードになっており、
「プロパーのアメックスなのに使えないとかあるの?」
となります。
アメックスというとサービスでは最も高そうなイメージのカードですが、空港ラウンジという点で見ると微妙と言わざるを得ません。
本家アメックスよりもセゾンアメックスのほうがラウンジが使いやすいというのはなんとも皮肉ですね。
注意すべき空港ラウンジ
ゴールドカードを持っていれば全部のラウンジに入れるわけではないことがこれまでの内容でおわかりいただけたかと思います。
ここでは、その中でも特に注意すべきラウンジについて解説しようと思います。
それが以下の3つになります。
- 福岡空港の保安検査後のラウンジ ラウンジTIME サウス
- 中部国際空港
- 関西国際空港
この3つはとくに注意が必要です。
福岡空港の保安検査後のラウンジ ラウンジTIME サウス
おそらくこれが最も使用される可能性の高いラウンジだと思います。
福岡空港には保安検査の前と後でそれぞれラウンジがあります。
検査前にあるのがノース、検査後にあるのがサウスです。
ここで注意すべきなのが、保安検査の後で入れるラウンジ「ラウンジTIME サウス」です。
保安検査前のラウンジTIME ノースはイオンカードやエポスカードを含めほとんどのゴールドカードが使えるんですが、
実はこの検査後のサウスのラウンジは使えるゴールドカードがかなり限定されています。
例えば福岡空港で使えるイオンカードもサウスでは使えないですし、三井住友カード、エポスカードのゴールドカードも使えません。
私は以前利用したとき、セゾンゴールド・アメックスで入ったので問題なかったですが、
イオンゴールドカードを見せると門前払いになり赤っ恥です。
保安検査の後、機内に入るまでに暇だから入りたい気持ちになるのはすごくわかりますが、かなり使えるカードが少ないので注意が必要です。
最近では福岡空港の混雑が問題となっていることもあり、保安検査を抜ける前のラウンジで時間を潰すのはリスクが高いです。
ただ、このラウンジTIME サウスは個人的にかなりお気に入りで静かで快適だし、圧倒的な大きさの窓から発着する飛行機がめちゃくちゃ目の前で見れるのでぜひとも一度体験してほしいです。
私は最近JALの上級会員であるJGCを取得したためJALに乗るときはサクララウンジが使えるのでここに入る必要はないんですが、ANAやLCCを利用しても使えますし、景色がこっちのほうが断然いいのではしごしてどちらも入りたいくらいオススメです。
中部国際空港(セントレア)
中部空港は他にない特殊な構造になっていて、ラウンジ1とラウンジ2、そしてトヨタファイナンスのゴールドカード限定のクオリアラウンジの3つがあり、
- 1か2のどちらかのラウンジが使えるゴールドカード
- 1と2両方が使えるゴールドカード
- トヨタファイナンスのカードはクオリアラウンジしか使えない
というすこし複雑な仕組みになっています。
こんな感じで色合いが全く同じ門構えのラウンジの入り口が3つ並んでいます。
正直カードについて詳しくなかったらどれに入っていいのかわからないと思います。
ラウンジに入れるゴールドカードを持ってるはずなのにラウンジがちがうと入れないことがありますので要注意です。
ただし、中部空港はイオンカードを除きほとんどのゴールドカードがどれか一つはラウンジに入れる空港なのでわからなかったら空港の方に聞くのがいいでしょう。
セントレアのカードラウンジは他の空港とは一線を画すラウンジで、ソフトドリンクだけでなくアルコールも飲み放題というかなりクオリティの高いラウンジになっています。
これはセントレアの国内線と国際線が同じターミナルにあり、国際線利用者が使って満足するような豪華なラウンジにしてあると考えられます。
少し場所が分かりづらいですが一度入って見る価値は十分ありますよ。
関西国際空港
関空はpeachやジェットスターなどLCCで国内線を使うこともあるので利用する方も多いでしょう。
関空のラウンジは国内線で利用するにはかなり使えるカードが限られます。
国内線利用のときに使えるラウンジは、「カフェラウンジ NODOKA」これだけです。
関空には「ラウンジKANSAI」という名前のラウンジがオープンしましたが、このラウンジは航空会社(JAL、ANA)の上級会員用のラウンジなのでゴールドカードは対象外です。
それ以外のラウンジは出国後に使えるラウンジなので国際線でしか使えません。
さらに、このNODOKAというラウンジは第1ターミナル前の関西空港駅に隣接した商業施設エアロプラザの中にあるのでLCCが発着する第2ターミナルからはバスを使わないといけない距離にあります。
そのため、ラウンジとしては保安検査通過までの時間配分などかなり工夫して使う必要があります。
特にpeachの場合、搭乗手続きの締切が30分前なのでそれまでにラウンジを出てターミナルの移動をしてと考えると、1時間前くらいには出ないと間に合いません。
関空のラウンジは国内線を使うときに無理に使う必要はないでしょう。
まとめ:全部入れるゴールドカードを持って安心したラウンジライフを
今回は、国内空港で使えるラウンジ全てに入れるクレジットカードについてまとめました。
結論をもう一度まとめると、
- セゾンゴールド・アメックス
- 楽天プレミアムカード
- JCBゴールド、ビューゴールドプラスカードなど
- オリコ、TS3カード
- 上記以外のゴールドカードはどこかしら国内線を利用する上で入れない空港がある
- ラウンジは空港によって保安検査前や後のものがあるので要注意
このようになります。
すべてのラウンジに入れるゴールドカードは意外と少ないことがおわかりいただけたかと思います。
全国各地を旅行したい方はぜひとも全て入れるゴールドカードを持ってみてください。
それでは今回もありがとうございました!
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